第339回 市立帝京小学校

(一社)日本船長協会事務局 

 

1.開催日時

令和 5 年 9 月13日(水)10:40〜11:40

2.紹介

 昨年に引き続き、帝京大学小学校に於いて、日本船主協会(以下、船主協会)と共にキャリア教育イベント / 出前授業の講師として、「船の役割とそこで働く船員さんの仕事について」と題した講演を行いました。本年は船主協会の担当者が交代したことから新たなメンバーでの講演となりました。
 今回のイベントは、我々海運の他に、素材/ 医療 / 種苗 / 不動産 / 建設土木 / 卓球用品メーカ / 会計 / 情報 / 気象協会 / などの業種から講師が招かれ、各学年に 2 業種が割り当てられ(全12業種)、その内から児童達がどちらかの業種(講師)を選んで講話を聞くという形式で行われました。我々の「海運」は6 年生に割り当てられ、25名が講話を聴いてくれました。

3. 講演内容

 本教育イベントでは “話を聞くだけでなく、自分たちで考える / 参加できる” 事に主眼を置いた講演内容を求められたため、以下の内容としました。
 最初に船主協会が担当するパートでは、企画部広報室の大森副部長が講演者となり、パワーポイントを使用して、以下のような内容の話をしました。
・貿易に占める航空と海運の割合とその理由
・コンテナ模型と貨物の形の消しゴムを使って、コンテナの種類と輸送される貨物を説明
・パキスタン及び北米東・西岸から日本まで荷物を運ぶ船の通り道クイズ(白地図に予想航路を記入)
・パナマ運河について
 その後、小職のパートでは、コンテナ貨物輸送に特化し以下のような話をしました。
・身近にあるコンテナターミナルについて
・コンテナ船で運べるもの ?(クイズ)及び実際の貨物の紹介
・コンテナ船の大きさ / 乗組員は何人 ?(クイズ)
・船員の仕事と生活
・船上で出会える風景
 また、質問タイムの後にロープワークの時 間を設けて「シートベント」を皆でつくって みました。

4.講演者雑感

 今回の講演でも児童達への演出として、船主協会のパートの最初では村上氏(船主協会)と筆者は背広姿でサポーターとして資料配りなどを行っておいて、途中で小職は教室を出て児童達に見えない場所で制服 / 制帽姿に着替え、大森氏の「今日は船長さんに来てもらっています。みんなで船長さんを呼んでみよう !」という振りの後に教室に入るという演出をしました。これには、児童達だけではなく見学していた保護者にもサプライズとなり、自然と拍手が沸き上がりました。
 また、24000TEU 積みのコンテナ船の長さ(400m)と同校の校舎と比較しようと、校舎の長さが(114m)と説明すると、児童からは「三倍以上もあるじゃん !」とその差を説明する前に正解と共に驚きの声が上がりました。
 質問タイムでは、凡そ 6 分間と時間が限られる中で質問が続き、とても興味を持ってくれたようでした。
 その後のロープワークでは、児童のみならず参観の保護者の皆さんにもロープを配って参加してもらうことで一体感が出る様にしました。参加者全員に楽しんで頂けたようでした。

(常務理事 長田 泰英 記) 

 


LastUpDate: 2024-May-15