第393回 子供たち向け海事講演会(広島)

(一社)日本船長協会事務局 
 

 

1.開催日時

令和7 年6 月8 日(日)13:00〜16:00

2.紹介

 海洋会中国支部の石津支部長とその仲間たち、合計16名の団結力と熱量に押され日本船長協会は今年も主催の一員としてイベントに参加しました。
 2012年に始まった海洋会中国支部の海事普及活動も今年で11回目を迎えます。(コロナ禍の2020年、2021年、2022年の3 年間は未開催)

 

3. 講演内容

 小学生高学年を中心とした子供21名とその保護者、兄弟を合わせた49名に対して、「船長、子供達に海と船を語る」の講演を行いました。講演時間は質問コーナーを含めて45分間です。船の種類と役割、船員の仕事を中心に、クイズやパナマ運河とスエズ運河の動画を視聴してもらいました。子供達の無邪気で元気な発言や素朴な質問に、会場全体が笑いに包まれ、終始楽しく、盛り上がりました。

 

4.講演者雑感

 気圧の谷や湿った空気の影響で雨が降るのはイベント終了後の予想でしたが、雨雲レーダには早くから怪しい雨雲が断続的に通過する予想を残酷にも映し出していました。最終的に、海洋会中国支部長がクルージングの中止を決断されて、それを参加者へ伝えると、クルージングを楽しみにしていた子供達は一斉に悲痛な声を上げます。広島湾をモーターボートでクルージングする機会はなかなかありません。多少の雨なら、と言いたくなる気持ちもありますが、ここは安全第一です。楽しみにしていたクルージングができなかったことはとても残念ですが、我慢することを学ぶ良い経験になったはずです。とはいえ、クルージングができないことがわかり、参加者の気分が下がっているのではと心配しましたが、毎年、東京海洋大学海事普及会の学生たちが大活躍するロープワークや手旗信号は大いに盛り上がり、参加者の顔には笑顔が絶えませんでした。白旗と赤旗を使った手旗信号や、ロープを使った親子でのロープワークは、どちらも手と体と頭を使って心地よい疲れを感じられる良い時間になったのではないでしょうか。
 海運講習会に応募された方々の理由はさまざまありますが、弊協会が実施する講演では、保護者の方が真剣に聞いてくださっていたようです。今後も、関係海事団体と協力し、子供たちや保護者に海や船を身近に感じてもらえるよう、より良い講演となるように努めていきます。

(常務理事 滝浦 文隆 記) 

 

感想文

生徒達の作文/

 


LastUpDate: 2025-Oct-23