第397回 広島県尾道市立百島中学校

(一社)日本船長協会事務局 

 

1.開催日時

令和7 年7 月4 日(金)11:50〜12:40

2.紹介

 日本中小型造船工業会が主催する「出前講座」では、尾道造船の進水式見学に加え、船舶用防錆塗料を得意とする中国塗料株式会社と、私たち日本船長協会が講師として招かれ、百島中学校で講演を行いました。


3. 講演内容

 今回の講演は、1 年生2 名、3 年生1 名、合計3 名という、まさに“家族のような” 離島の中学校です。3 時限目は中国塗料さんが担当し、船舶塗料について分かりやすく説明。色の分類方法や塗料の役割、水中でも塗装できる新製品の紹介など、生徒たちの興味を引く内容が続きました。
 4 時限目は私たちの出番です。何を話そうか迷いながらも、SDGs に取り組む海運会社の事例を紹介し、海や陸の豊かさ、そして人々の暮らしを守る船員の仕事について語りました。生徒たちは真剣なまなざしで話を聞き、時折うなずきながら質問もしてくれました。

4.講演者雑感

 百島中学校は、今年度新たに2 名の新入生を迎えました。瀬戸内海に浮かぶこの小さな島の学校には、静かな時間が流れています。そんな中、元気で明るい生徒たちが、にこやかに講演を聞いてくれる姿に、こちらも自然と笑顔になりました。そして船長になる夢を強く持っている生徒は3 年生となり、今年2月の立志式以来の再会です。昨年よりもさらに頼もしく、後輩を見守る優しいまなざしが印象的でした。小さな教室での距離の近い交流は、都会の大きな学校では味わえない温かさがあります。
 これからも、内航・外航を問わず、海運の役割や海事思想の大切さを伝えていきたいと思います。海や船について語りたい会員の方は、ぜひ当協会までご連絡ください。

(常務理事 滝浦 文隆 記) 

感想文

生徒達の作文/

 


LastUpDate: 2025-Oct-23