第398回 山口県下関市立長成中学校

(一社)日本船長協会事務局 

 

1.開催日時

令和7 年7 月11日(金)13:45〜15:25

2.紹介

 日本中小型造船工業会が主催する「新・海事産業ものづくり体験講座」全4 座学の最終講話として日本船長協会が「子供達に海と船を語る」を行いました。


3. 講演内容

 1 年生2 クラス、計70名の生徒を対象に、冷房の効いた音楽室で2 時限(計90分)の講演を行いました。前半は約30種類ある貨物船の中から、原油タンカー、ばら積み船、チップ船、自動車船、コンテナ船、LNG 船から生徒に選んでもらい、その貨物船の特徴や役割りについて紹介しました。後半は船員の仕事や日常生活について、実際のエピソードも交えながら説明しました。


4.講演者雑感

 今回の講演の舞台は、三方を海に囲まれた山口県。その西端、歴史と海の街・下関市にある長成中学校です。日本船長協会としてこの学校を訪れるのは、2021年から今年で5 年連続5 回目となります。
 当日は、関門海峡に面した活気あふれる唐戸市場からバスに乗り、学校へと向かいました。バスは、安徳天皇を祀る赤間神宮や、源平合戦の舞台となった壇之浦古戦場跡を横目に、海沿いを進みます。やがて、瀬戸内海工業地帯を象徴する神戸製鋼所の工場群を迂回し、国道は内陸へ。旭洋造船を過ぎると、長府駅が見えてきます。唐戸市場から学校までは、わずか20分ほどの小さな旅ですが、山と海の自然、歴史と文化、そして産業が絶妙に調和した土地の魅力を感じることができました。
 長府駅から学校へ向かう通学路では、校外学習に向かう長成中学校の2 年生とすれ違いました。日傘を差して歩く私に、生徒たちは元気よく挨拶してくれ、その明るさにこちらも自然と笑顔になりました。講演への期待が一層高まります。
 実際の講演では、生徒たちの反応も非常に活発で、クイズや質問にも元気よく手を挙げてくれました。正答率も高く、事前にしっかり予習していたのかと思うほど。船や海、そして船員の仕事に対する興味や関心の高さを感じ、講師としても大変嬉しい時間となりました。
 このような地域の特色や歴史、そして子供たちの元気な姿に触れながら、内外航の魅力を伝えることができたことに感謝しています。講演にご興味のある方は、ぜひ担当理事までご相談ください。

(常務理事 滝浦 文隆 記) 

感想文

生徒達の作文/

 


LastUpDate: 2025-Oct-23