令和7年度 第2回理 事会報告

(事務局)

 当協会の令和7年度第2回理事会が以下のとおり開催されましたので、その概要を報告します。

1. 日時:2025年11月14日(金)15:00~16:06

2. 場所:東京都千代田区麹町4丁目5番地 海事センタービル 4階会議室

3. 出席者(50音順、敬称略、WはWeb参加者)

   理 事:赤塚 宏一、朝藤 健、大井 伸一(W)、太田 正紀、加藤 高洋、岸本 宗久、
       小山 智之(W)、小山 仁明、齋藤 克浩、菅原 将志(W)、滝浦 文隆、
       富山 茂(W)、友光 雄太、中村 紳也、中川 悟、藤田 透(W)、藤丸 明寛、
       前田 君丈、松田 洋和、村松 康太(W)、矢吹 英雄、渡邉 兼人、和田 協一(W)

以上 23名
   監 事:水谷 章、田島 波留生
以上  2名
   顧 問:小島 茂、葛西 弘樹
以上  2名
   オブザーバー:国土交通省海事局海技課船員教育室長 馬谷 正樹(W)
以上 1名
   事務局:増田 惠、清水 昌幸、星野 哲子

以上 3名

4. 審議事項等

報告事項1:令和7年度上期事業及び会務報告について
報告事項2:令和7年度上期収支計算書及び会員異動報告について
審議事項2:令和8年度収支予算書(案)について
審議事項3:第68回定時総会の期日(案)について
審議事項4:その他

5. 成立報告

司会(常務理事 滝浦)が令和7年度第2回理事会の開会を宣言し、理事総数28名のうち23名の理事出席があり、定款第32条第1項の規定により、本日の理事会は有効に成立していることが報告されました。
なお、理事会開催前において、主催する事務局側とWeb参加者との間で、音声・映像が他の出席者にも伝わり、且つ、双方において適時的確な意見表明ができる環境にあることを確認のうえ、司会による進行が開始されました。

6. 議事要旨

  定款第31条の規定により中村会長が議長を務め、開会の挨拶の後、定款第33条の規定により議事録署名人に会長、水谷章監事、田島波留生監事が指名されました。
 資料確認の後、議事次第により以下の通り、議事の報告、説明及び審議がなされました。
 なお、報告事項(1)、(2)及び審議事項(1)については、10月21日開催の令和7年度第1回運営企画委員会において説明し、委員の方々のご了承を得た旨の報告がなされました。

報告事項1.

令和7年度上期事業及び会務報告について
 中村会長、松田副会長、朝藤常務理事、滝浦常務理事より配付資料1に基づき説明がなされました。
 また、中村会長より国内委員会催事参加記録(別添)の主な委員会出席報告の内から以下の委員会及び国内活動の「自主分離通航帯の見直し」、「自動避航システムの認証業務の支援」についての補足説明がなされました。
≪国内委員会出席報告≫
・No.9 新居浜LNG基地向けLNG船航行安全対策調査検討委員会(その2)
   第1回委員会
・No.24 自動運航船国際会議(ICMASS2025)
・No.36 第5回自動運航船検討会
・No.40 北陸電力㈱富山新港火力発電所への大型LNG船受入れに伴う航行安全調査第1回委員会
・No.64 福山港箕島地区船舶航行安全対策調査検討委員会第1回委員会
・No.92 JERA常陸那珂火力発電所アンモニア混焼計画に伴う船舶航行安全対策検討委員会        
・No.95 第1回液化水素サプライチェーン事業に伴う大型液化水素運搬船の受入れに係る航行安全対策委員会
・No.108 東京港中央防波堤外側地区国際海上コンテナターミナル船舶航行安全対策検討調査委員会
・No.112 第1回次世代燃料バンカー船の停泊に係る安全対策に関する調査研究委員会
・No.119 高松港(玉藻地区)大型客船航行安全板柵調査検討委員会(その2)
    第1回委員会
・No.131 津軽洋上風力発電事業に係る航行安全調査(促進区域側)委員会
     第1回委員会   
《自主分離通航帯の見直しについて》
・ 昨年度、本年度と3回の委員会を開催し、一応の結論を得、海上保安庁に船主協会と連名で要望書を提出することとしていた。
・ その後、海上保安庁、船主協会と話をしていく中で、海上保安庁からは「かなり効果があるという見込みをつけ、予算確保して、IMOの審議に耐えうるような資料を作っていく必要がある。そのためには、かなり効果がありそうだ、安全性が増しそうだという資料を用意しないといけない。」とのこと。
・ 紙海図がなくなった現在、電子海図上にきちんと表示されるIMOの推薦航路とすべく、海上保安庁の予算確保、また、IMOでの審議に持っていけるような形にすべく、もう一度委員会を開いて、現状を説明、検討していきたい。
《自動避航システムの認証業務の支援について》
・ 自動避航システム認証について、NKの自動避航のガイドラインには船長協会提案の認証基準、具体的な評価領域図が採用されている。
・ 今年中に実証実験を開始する自動運航船の認証をNK、あるいはJGが行おうとしているが、船長協会とすれば、ブリッジゼロを目指すならば、そういう船は前広に避けてほしい、先行避航をするのが望ましいのではないかという提案をしている。
・ 船長協会は専門家の立場として認証業務を現在行っているが、複数ある自動避航システムは、そうはなっていないシステムも多く、先行避航するようにと意見を出している。
・ 国内の財団プロジェクトについては、今年度限りになるが、NKは、いわゆる日本のプロジェクトだけではなくて、シンガポール政府等にアピールすることを考えている。

  特段の質疑はなく、了承されました。

報告事項2.

 令和7年度上期収支計算書及び会員異動報告について
清水総務部長より配付資料2-①に基づき説明がなされ、特段の質疑はなく、了承されました。

引続き、中村会長から会員の異動報告について資料2―②により説明がなされ、特に次の説明がありました。
・ 会員は減少傾向が続いている
・ 今年の上期に,2級3級水先人の多数の退会があった。
・ 当該水先人会の役員の方、水先人会連合会も、退会について非常に強い懸念を示されている。
・ 水先人会連合会とも話をし、2級3級の人に船長協会との関係について十分説明していなかったという点もあると考え、2級3級者に対し船長協会と水先人会との関係について説明をした。
・ 今後も2級、3級の人たちに対しても、説明していく必要があると感じている。
・ 船長協会としても合理化等は行っているが、会費のみで成り立っている船長協会としては、この会員減少は非常に大きな課題と認識しているところ、少しでも食い止めていくよう努めていきたい。
・ 皆様方の会社等におかれましても正会員、航海士会員の加入促進等についてよろしくお願いいたしたい。

特段の質疑はなく、了承されました。

審議事項1. 令和8年度事業計画(案)について

 会長より配付資料3に基づき説明がなされ、「国内活動」について以下の補足説明がなされました。

《自主分離通航帯の見直しについて》

・ 紙海図がなくなった現在、電子海図上にきちんと表示されるIMOの水線航路とすべく、海上保安庁の予算確保、また、IMOでの審議に持っていけるような形に出来るよう、再度委員会を開き検討していきたい。
《自動避航システムの認証業務の支援について》

・国内の財団プロジェクトについては今年度ということになるが、NKは、日本のプロジェクトだけではなくて、シンガポール政府等にアピールいて行くことを考えている。
・今年度末か、あるいは来年度にかけて、NKと船長協会で少しスタディを計画している。

特段の質疑はなく、承認されました。

審議事項2. 令和8年度収支予算書(案)について、

清水総務部長より資料4-①及び資料4-②に基づき説明がなされ、特段の質疑はなく、了承されました。

審議事項3. 第68回定時総会の期日(案)について

清水総務部長より配布資料5に基づき説明がなされ、特段の質疑はなく、了承されました。

審議事項 4.その他について

その他として出席の理事、監事に審議すべき事項について確認を行ったが、各理事からの発言事項はありませんでした。

 最後に《自動避航システムの認証業務の支援について》に関し次の質疑、応答がありました。
≪理事≫
・自動避航システム認証について、船長協会としてNKに提出した認証基準、評価領域図について、運営会議とか理事会で提示、承認された経緯はあるのか。
・認証基準、評価領域図は、「船長協会」としてか、「専門家個人」としてか。
≪中村会長≫
・認証基準、評価領域図については、以前の理事会に、NKから業務委託を受け実施する旨を説明、結果については理事会、総会の場で報告している。
・認証基準、評価領域図については、勉強会を実施、また参加者に対してアンケートを実施し多くの賛同を得た。また、会報での実験結果の詳細紹介、ホームペジ等にアップしている。
・勉強会での結果を踏まえて、「船長協会」としてNKに報告、自動運航船検査方法策定に関する海事局の委員会に提案し、基準として採用された。

 最後に議長より、本日の理事会で承認を得た令和8年度の事業計画及び令和8年度の収支予算に大きな変更がなければ、今年度第3回の理事会は開催しないこととする旨の説明があり、了承されました。
 また、新年度の開催予定は、4月中旬頃に決算審議のための第1回理事会及び5月の定時総会後に臨時理事会を開催する旨の説明がなされました。

以上で審議及び報告事項は全て終了し、令和7度第2回理事会は閉会されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


LastUpDate: 2025-Dec-02