講演内容は以下の通りです。
1)私の中学校時代
2)船乗りを目指した理由
3)日本郵船入社
4)航海士、船長の仕事
5)船員生活の楽しかった事、つらかった事
6)寄港地での想出
7)油田中学校在校生へ贈る言葉
自分がそうであったように、田舎で育った子供たちは外の世界を知らず、またどんな
職業があるのかも良く知らないもの。中学生にとって将来の職業を考える上で
世界中を回る船乗りというのは比較的子供たちには分かり易い職業かなと思う。
過去の「船長母校に帰る」の講演内容を読み返して見ると、夢を持つことの
大切さを語っていることが多いのですが、それをどのようにすれば達成できるのかを
自分の経験を交えて語りました。それは
1)夢を目標にすること
夢は見るだけで終わりかねない。夢は覚めるということもある。目標にするというのは
そうなりたいと思って具体的行動に移す事。夢を実現する有効な方法は、
方向性と計画性をもち、夢をいくつかの小さい目標に分け設定し、
その小さい目標を一つ一つクリアして行くことです。どの学校へ入学して、
どの会社に入るか。但し、目標を設定したら、必ず目標を達成してください。
そのためには強い意志の力が大切です。ここで皆さんに「克己」という言葉をりたいと
思います。
2)克己
「克己」己に克。自分の弱い心、怠けたいという心に克。誘惑に負けない強い気持ち。
楽をして身に付くものは何もありません。今やらなければならないことをやりぬくことです。
受験生であれば勉強、プロスポーツ選手を目指す人であれば日々の練習。
皆さんには「若さ」言葉を代えれば、「時間」という素晴らしい財産があります。
その時間を無駄に過ごさないように。夢は待っていれば向こうから自分のところに
歩いてくるのではなく、自分から夢に向かって一歩一歩でいいですから歩いて行く。
そして夢に向かって「挑戦」し自分の力で夢をつかんでください。
強い意志を持っていればかならず夢は実現できます。